産婦人科

部長 木村 敏啓

研修の特徴

奈良県⽴医科⼤学産婦⼈科の連携施設として2年間の研修プログラムに従い、周産期・腫瘍・⼥性医学に関する知識・技術を研修します。現在の⼿術件数は現在年間450件程度ですが(帝王切開を含む)、2020年度よりの⼿術枠の拡⼤に伴い内視鏡⼿術件数の増加・ロボット⼿術の導⼊などを予定しています。毎週⽉曜⽇に⼩児科との周産期医療に関する合同カンファレンスと放射線科との⼿術症例を中⼼とした画像カンファレンスを⾏っています。

基本的研修⽬標:General Instructional Objectives

  1. 急性期医療を担う施設であることより、⼥性特有の疾患による救急医療に関する研修を⾏います。具体的には急性腹症を招来する産婦⼈科疾患である⼦宮外妊娠・卵巣出⾎・⾻盤腹膜炎・卵巣腫瘍茎捻転を的確に鑑別し初期治療を⾏うための研修を⾏います。
  2. ⼥性特有のプライマリケアの研修。思春期・性成熟期・更年期・⽼年期における⽣理的・⾁体的・精神的変化を理解するとともに、それらの失調に起因する諸々の疾患に関する系統的診断と治療を研修します。
  3. 妊産褥婦ならびに新⽣児の医療に必要な基本的知識を研修するともに、育児に必要な⺟性とその育成を学習します。さらに、バックグラウンドの異なる様々なハイリスク妊婦に関する個別の管理と分娩時期・分娩様式の最適化を研修します。

このように当院での研修が終わった時点で、日本皮膚科学会専門医の受験資格に必要な症例を経験し、知識と診療技術を十分に習得していただくことができると考えます。

1年⽬
内診・超⾳波検査・胎児⼼拍モニタリングを正しく⾏える。正常分娩の取り扱い・通常の帝王切開・腹式単純⼦宮全摘術・腹腔鏡下⼿術ができる。上級医の指導のもとで患者・家族からのICがとれるようになる。

2年⽬
妊婦健診および婦⼈科の⼀般外来ができる。異常妊娠・異常分娩を判別して帝王切開の適応を⼀⼈で判断できるようになる。前置胎盤症例など特殊な症例の帝王切開や悪性腫瘍⼿術の助⼿ができるようになる。

概要・実績

在職医師

部長 木村 敏啓 -日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
副部長 前原 将男 -日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
-専門分野:腹腔鏡
副部長 中西 隆司 -日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
-専門分野:腹腔鏡
副部長 北井 俊大 -日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
-日本周産期・新生児医学会認定 周産期専門医(母体・胎児)
-日本産科婦人科内視鏡学会認定 腹腔鏡技術認定医
-日本内視鏡外科学会認定 技術認定取得者(産科婦人科)
-日本がん治療認定医機構認定 がん治療認定医
-日本周産期・新生児医学会認定 N-CPR(新生児蘇生法)インストラクター
-米国消化器内視鏡外科学会認定 FUSE資格
-da Vinciサージカルシステム認定資格
主任医長 中平 理恵 -日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
-日本内視鏡外科学会認定 技術認定取得者(産婦人科)
-日本産科婦人科内視鏡学会認定 腹腔鏡技術認定医
主任医長 戸田 有朱香 -日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
-日本産科婦人科内視鏡学会認定 腹腔鏡技術認定医
-日本内視鏡外科学会認定 技術認定取得者(産婦人科)
-日本女性医学学会認定 女性ヘルスケア専門医
主任医長 前中 隆秀 -日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医
-日本周産期・新生児医学会認定 周産期専門医(母体・胎児)
医長 亀井 裕史 -日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
専攻医 井村 祐巳
専攻医 小池 剛

症例数

分娩総数 573例(うちハイリスク妊婦 117例)
経腟分娩数 367例
帝王切開術数 (1日平均)7.9人
婦⼈科⼿術 232件
悪性腫瘍⼿術(境界悪性を含む)
⼦宮頸部上⽪内病変 46例
浸潤⼦宮頸癌 11例
⼦宮内膜増殖症 3例
⼦宮体がん 15例
卵巣がん 24例
外陰癌 1例
良性腫瘍⼿術
⼦宮全摘術 開腹46例 腹腔鏡8例
⼦宮筋腫核出術 開腹15例 腹腔鏡7例
付属器腫瘍⼿術 開腹29例 腹腔鏡33例
異所性妊娠⼿術 開腹10例 腹腔鏡2例

(2018年実績)

論文・研究発表

論文
和文論文