泌尿器科

ご挨拶

当科の対象とする疾患は、主に尿路悪性腫瘍、尿路結⽯症、排尿障害であるが、その他副腎腫瘍や副甲状腺腺腫といった内分泌活性をもった腫瘍の診断と治療(内分泌外科領域)、交通性陰嚢⽔腫や停留精巣の⼿術(⼩児外科領域)、複雑性尿路感染症の治療(しばしば集中治療が必要となります)など、意外に多岐にわたります。
泌尿器科は診断・薬物療法などの内科的側⾯もあるのですが、やはり基本的には外科的な仕事がメインになります。2019年よりロボット⼿術を開始しましたが、開腹⼿術、腹腔鏡⼿術など従来の⼀般外科的な⼿技も必須のものです。また、膀胱癌や前⽴腺肥⼤症など対する経尿道的切除術、上部尿路結⽯に対する軟性鏡を⽤いた治療など泌尿器科ならではの⼿術⼿技も多数あります。このように奥の深い泌尿器科の世界を⼀度覗いてみませんか。皆さんの勇気に期待します(純粋に⼈⼿が⾜りないので⼤歓迎です)。

部長⼩野 豊

研修の特徴

・当科に初期研修中に来られる先⽣⽅へ
期間や⽬的(generalな知識の⼀つとして泌尿器科を⾒ているのか?将来の進路先としてみているのか?など)が多岐多様にわたることもあり、特に決まった研修プログラムがあるわけではありません。ただし、研修にあたっては各先⽣⽅の希望などを考慮しながら、単なる⾒学に終わるのではなく、”やった感”が得られるようにと⼼がけてはいます。

・専攻医希望の先⽣⽅へ
当科は⼤阪⼤学の泌尿器科医局の主要関連施設の⼀つであり、⼤阪⼤学泌尿器科専⾨研修プログラムの参加施設でもあります。⼤阪⼤学泌尿器科専⾨研修医プログラムでは研修期間中複数の施設での研修が基本となっており、各専攻医の研修施設は基本的には⼤阪⼤学の泌尿器科医局が決定しています。詳しくは⼤阪⼤学⼤学院医学系研究科泌尿器科のホームページを参照ください。

⾃分の決めた病院での研修をしたいという気持ちはよくわかりますが、前述の通り泌尿器科の仕事は結構多岐にわたるため、各病院において得⼿不得⼿などがあります(例えば当科では腎移植や⼥性泌尿器科などの研修は出来ません)。このため、将来バランスの取れた泌尿器科医になるには研修期間中にいくつかの病院を回るほうが望ましいと、我々も考えています。ただしどうしてもとの希望があればご相談いただければ幸いです。

概要・実績

在職医師

部長 ⼩野 豊 -日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医・指導医
-日本がん治療認定医機構認定 がん治療認定医
-da Vinci サージカルシステム認定資格
副部長 小林 正雄 -日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医・指導医
-日本泌尿器内視鏡学会認定 泌尿器腹腔鏡技術認定医
-日本内視鏡外科学会認定 技術認定取得者(泌尿器腹腔鏡)
-日本がん治療認定医機構認定 がん治療認定医
-da Vinci サージカルシステム認定資格
医長 堀井 沙也佳 -日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医
-da Vinciサージカルシステム認定資格
医長 弓場 覚 -日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医
-日本泌尿器内視鏡学会認定 泌尿器腹腔鏡技術認定医
-da Vinciサージカルシステム認定資格
医員 堀谷 弘 -da Vinciサージカルシステム認定資格
医員 近藤 楓基
専攻医 梅田 駿
病院顧問 中森 繁 -日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医

症例数

腎癌⼿術 部分切除(内視鏡補助下⼩切開⼿術 3例、ロボット⽀援下⼿術 3例)腎摘除(腹腔鏡下 9例、開腹12例)
尿路上⽪癌 経尿道的膀胱腫瘍切除(TURBT) 162例、膀胱全摘除4例、腎・尿管摘除(腹腔鏡下 15例、開腹 2例)
前⽴腺癌 ロボット⽀援下前⽴腺全摘 16例
経尿道的尿管結⽯砕⽯術 49例、体外衝撃波尿路結⽯破砕術 約250件
経尿道的膀胱結⽯破砕術 18例、経⽪的腎結⽯破砕術 9例
前⽴腺肥⼤⼿術 38例
⼩児泌尿器科⼿術(精巣固定など) 6例
腹部エコー検査 4693件、膀胱鏡 1229件
尿管ステント留置 203件(うち尿路感染症による敗⾎症 41件)
逆⾏性腎盂造影 41件、腎瘻造設10件