外科

研修内容について

当センターの外科は「消化器外科」「乳腺外科」「呼吸器外科」「⼩児外科」「(⼀般)外科」から構成されている。中河内⼆次医療圏におけるがん診療連携拠点病院[国指定]の⼀つとして、悪性疾患の外科診療のみならず、胆⽯症やヘルニア、救急疾患等の良性疾患や救急疾患も数多く診療しています。
⾍垂炎、ヘルニアといった、基本的外科治療疾病から5⼤癌(胃癌、⼤腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)までバランスよく経験でき、後期研修が終了する頃にはこれらの⼿術の執⼑医になれるような教育指導を⾏っています。
当センター外科は⼤阪⼤学外科学講座および近畿⼤学外科学講座の連携施設であり、⼼臓⾎管外科疾患の経験や後期研修終了後の進路についても⼤阪⼤学/近畿⼤学の専⾨医育成プログラムを活⽤していただけます。

専攻医(後期研修医)の学会活動

全国学会⼜は地⽅学会において最低年1回は発表して頂くことを原則としています。加えて、⼤阪⼤学消化器外科主催の真⽪縫合コンテストのシニア部⾨において、2017・2018・2019年の3年連続で優勝(2019年は優勝+準優勝)を勝ち取り、技術⾯でも評価されています。

専攻医の学術活動実績 学会発表 論文発表
2017(平成29)年 19演題 2編
2018(平成30)年 28演題 5編
2019(平成31)年 23演題 7編

診療実績

全⼿術数は1016例(全⾝⿇酔860、腰椎硬膜外⿇酔60、局所⿇酔96)(予定⼿術799例、緊急⼿術217例)で、術後在院死が13例(1.28%)あり、その中で術後30⽇以内の⼿術死亡は6例(0.59%)でした。術後再⼿術は28例で全⼿術例の2.76%でした。1⽇平均の外来患者数は95⼈、病床稼働率84.2%、平均在院⽇数15.4⽇でした。

上部消化管 食道癌3例、胃癌52例、胃/十二指腸潰瘍穿孔15例
下部消化管 結腸癌82例、直腸癌43例
肝胆膵 肝切除術35例、膵切除術15例、胆嚢切除術111例
呼吸器外科 肺癌30例、気胸19例、縦隔腫瘍4例
乳腺外科 乳癌手術86例(乳房温存率:62.8%)、癌以外の全麻下乳腺手術29例
小児外科 鼠径ヘルニア44例、虫垂炎17例
その他 (成人)虫垂炎74例、鼠径ヘルニア108例、消化管穿孔38例、腸閉塞41例

(2016年実績)

ご挨拶

東⼤阪市は「モノづくりのまち」として良く知られています。
「市⽴東⼤阪医療センター」は「ひとづくりの病院」となるべく、職員⼀同、専攻医(後期臨床研修医)の指導に⼼⾎を注いでいます。

外科チームは、『やってみせ、⾔って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば、⼈は動かじ。』(⼭本五⼗六語録)にあやかり、若⼿は「できるだけ⾃⾝でやってみる」、ベテランは「できるだけ、やらせてみる」を基本姿勢にしています。
そのため、若⼿外科医には多くの研修の場を提供しており、関連病院でも最も経験できるチャンスが多い施設ではと⾃負しております。

2019年からは、⼼臓⾎管外科(新設)が本格稼働し、臨床⾯ではさらに充実を果たしています。

臨床経験に加え、学術活動にも⼒を注ぎ、いわば「⽂武両道」を実践し、多くの実績を上げています。(専攻医の学会活動 参照)

このページをお読みの医学⽣・研修医の皆様、
「研修先」=「⼈との出会い」=「⼀期⼀会」と⾔えるでしょう。
もし、少しでも「ピン」ときたら、是⾮⼀度⾒学にお越しください。

副院長山田 晃正